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Google広告 vs Yahoo!広告 vs Meta vs TikTok|中小企業の媒体選定比較
いつもご覧いただき、ありがとうございます。運用支援の窓口の角田です。
WEB広告の媒体は、いまや本当にたくさんあります。Google、Yahoo!、Instagram、Facebook、TikTok、LINE、X、YouTube――。「結局、どれをやればうちの事業に合うの?」と、頭を抱えていらっしゃる経営者の方は、本当に多いと感じます。
この問いに、特定媒体を売る代理店はなかなか中立的に答えてくれません。当然です。「うちが扱えない媒体のほうが合ってますよ」とは、ビジネス上、言いにくいですから。
今回は、自社D2Cブランド「Fresk」を運営する中で複数媒体を回してきた経験と、これまでクライアント様にご支援してきた感覚を踏まえて、媒体ごとの特徴を、なるべく中立に整理してみます。
Google広告:「いま欲しい人」に直球で届く

特徴
- 検索広告がメイン。検索意図に直接アプローチできる
- ユーザー層は20〜50代、特に30〜40代に厚い
- BtoB・士業・住宅・教育など、検索行動が活発な業種に有効
- 少額(月5〜10万)からテストできる
向いている事業
「明確に解決したい問題があって、検索で探している顧客」が多い業種。例:税理士、整体院、リフォーム業、WEB制作会社、転職支援など。
Google検索広告の魅力は、なんといっても「いま行動を起こしたい人にだけ広告を出せる」という一点だと、私は感じています。SNS広告のように「興味を作る」のではなく、「すでにある興味を、最後に押す」役割を担ってくれる媒体です。
注意点
競合が多い業種・地域は、クリック単価が高騰しがちです。「弁護士 離婚」のような激戦キーワードは1クリック数千円になることもあります。
「キーワードの取捨選択」がすべてと言ってもよく、ここを誤ると一気に広告費が溶けます。ロングテールのキーワードに丁寧に分散するなど、戦い方の設計が重要です。
Yahoo!広告:40〜60代の決裁権者に届く
特徴
- Yahoo!検索・Yahoo!ニュース・天気・メールなど、生活密着型の接点
- 40〜60代の利用率が非常に高い
- サーチターゲティング(過去検索ユーザーへの配信)など独自手法あり
- Google広告より、競合が少なくCPCが安く済むケース多数
向いている事業
40〜60代がターゲットの業種。住宅・自動車・保険・葬儀・医療・士業・教育・地方B to Bなど。
個人的に、Yahoo!広告は「見落とされがちだけど、地味に強い」媒体だと感じています。Google広告の影に隠れがちですが、決裁権を持つ年齢層を狙う事業者にとっては、欠かせないピースです。
注意点
若年層へのリーチは弱いです。10〜30代がメインターゲットの事業には、Yahoo!広告は不向きと言わざるを得ません。
Meta広告(Instagram・Facebook):ビジュアル系の最強
特徴
- InstagramとFacebookの両方に同時配信可能
- ビジュアルクリエイティブが命
- 20〜40代の女性を中心に圧倒的なリーチ
- 細かなターゲティング(興味関心・行動)が可能
向いている事業
商品の見た目・世界観で売る事業。インテリア・アパレル・コスメ・飲食店・美容室・旅館など。Freskもメインで使ってきた媒体です。
Freskを立ち上げてから今まで、本当に多くの広告クリエイティブを試してきました。同じ商品でも、写真の構図やコピー1行を変えるだけで、CPAが2倍3倍違うことが普通に起こる――これは、机上の話ではなく、私自身が何度も検証して実感したことです。
注意点
クリエイティブの質で結果がガラッと変わります。同じ予算でも、クリエイティブ次第でCPAが3倍違うこともザラ。クリエイティブ制作に予算を割けない状態だと、Meta広告は伸びません。
「広告費だけ確保できればOK」ではなく、「広告費+クリエイティブ制作費」をセットで設計する必要がある、という点は強調しておきたいです。
TikTok広告:拡散力と若年層リーチが強力

特徴
- 動画クリエイティブが中心
- 10〜30代がメインだが、40〜50代も急増中
- フォロワー数に関係なく拡散しやすいアルゴリズム
- CPMが他媒体より安い傾向
向いている事業
動画で魅力を伝えやすい事業全般。EC・コスメ・飲食・エンタメ・教育系・健康サービスなど。「面白い・気軽に試したくなる」を演出できる商材に強い印象です。
注意点
「広告らしい広告」は秒で離脱されます。TikTok独自の動画文法(縦型・テンポ感・字幕・BGM)に合わせる必要があり、Instagram用のクリエイティブをそのまま流用しても刺さりません。
「TikTokは媒体というより、ひとつの文化」だと感じます。媒体に合わせて言語を学び直すような感覚で取り組まないと、表面的な真似だけでは響かない――。これは私が現場で何度も痛感している部分です。
LINE広告:地味だが効くケース多数

特徴
- 国内9,500万人以上が使う、ほぼ全年代カバーの媒体
- 少額予算から始められる
- 友だち追加広告で、リピーター獲得につながる
向いている事業
地域密着の店舗系(美容室・整体院・歯科・飲食店・スクール)、リピート購入が大事な事業全般。LINE公式アカウントと連動させると効果倍増です。
LINE広告のいちばんの強みは、「広告で取った顧客を、その後LINEで関係維持できる」という構造にあると感じています。広告は一度きりではなく、関係性を作るための入口に過ぎない――そう捉えると、LINEの真価が見えてきます。
業種別おすすめの組み合わせ
ここで、Freskの運用と、これまでクライアント様への支援で蓄積した「業種別の効く組み合わせ」を共有します。あくまで一つの参考としてご覧ください。
EC・小売(特に女性向け商材)
Meta(Instagram) + TikTok + Google検索広告 + LINE
士業・コンサル・BtoB
Google検索広告 + Yahoo!検索広告 + Meta(Facebook)
住宅・リフォーム・自動車
Yahoo!検索広告 + Google検索広告 + Meta + YouTube
美容室・整体院・歯科・飲食店
Google検索広告 + Instagram + LINE + MEO
BtoCサービス(教室・スクール・サブスク)
Meta + Google検索広告 + LINE
大事なのは、これを「公式の正解」だと受け取らないこと。事業の規模・予算・商材特性によって、最適な組み合わせは大きく変わります。あくまで叩き台として活用していただければ嬉しいです。
結論:「中立的に選定できる相談相手」を持つことが大切

媒体ごとの代理店は、構造上、自社の得意領域に誘導しがちです。「Google広告だけやってる代理店」に相談すれば「Googleがいい」と返ってくるし、「Meta特化」の代理店なら「やっぱMetaですよ」と言われます。
これは個々の代理店の問題というより、ビジネスモデル上仕方ない構造だと、私は捉えています。だからこそ、依頼する側がリテラシーを持ち、中立的な相談相手を別に置く工夫が必要になります。
媒体選定の前に、私自身は次の問いを自分に投げかけることにしています。「今この媒体に乗る理由があるか」「再現性のある販売ルートになっているか」「他社が気づいていない真実があるか」。Peter Thielさんの問いをそのまま借りていますが、媒体選びは結局、事業の根っこを問う作業でもあるんですね。
媒体比較表だけで決めると、3ヶ月後に後悔するパターンが多い――。これは私が何度も見てきた現実です。
本当の答えは、御社の事業特性・予算・購買サイクルから逆算した「本来あるべき組み合わせ」です。どの媒体を選ぶか、ではなく、どの順序で組み合わせるか。ここを設計できる相談相手を持つことが、結局いちばんの近道だと感じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後とも、宜しくお願い申し上げます。