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Lステップの「タグ管理」を使い倒す|セグメント配信の極意
目次
いつもご覧いただき、ありがとうございます。運用支援の窓口の角田です。
Lステップを使い始めた事業者さんが、最初は気づかずに通り過ぎてしまう機能があります。それが「タグ管理」なんですね。
正直に言うと、私自身もLステップを導入した当初は、タグの重要性を頭でしか理解していませんでした。それが、Freskの運用を半年ほど続けて、「タグなしのLステップは、Lステップとして使えていない」とようやく腹落ちしたんですね。
今回は、その経験を踏まえて、タグ管理を「使い倒す」ための実務的な考え方を率直にお話しします。
タグ管理とは何か

まずは前提から整理します。
定義
タグ管理とは、友だち1人ひとりに対して、複数の「タグ」を付与し、属性として持たせる機能です。「性別」「興味」「購入履歴」「最終来店日」など、自社で自由に設計できる仕組みなんですね。
LINE公式の「オーディエンス機能」との違い
LINE公式にあるオーディエンス機能は、配信単位の簡易セグメントです。一方でLステップのタグは、永続的に友だちに紐付く「属性管理」の仕組み。役割が根本的に違うんですね。
タグ設計の基本ルール
タグはただ付けるだけでは機能しません。設計のルールがあります。
「6つの属性軸」で分類
- 属性軸1:基本情報(性別、年齢、地域)
- 属性軸2:流入経路(広告、店舗、紹介など)
- 属性軸3:興味・関心
- 属性軸4:購入履歴・行動履歴
- 属性軸5:会員ステータス(VIP、リピート、休眠)
- 属性軸6:シナリオ進捗(完了済み、途中、未開始)
この6軸で整理しておくと、タグの増殖を防ぎつつ、運用に必要な情報をカバーできるんですね。
「タグの粒度」を統一
1つの軸の中で、タグの細かさを揃えること。「興味=美容、健康、運動」のように粒度を統一すると、後の分析が格段にしやすくなります。
「タグの命名規則」を統一
「【興味】美容」「【購入】3回以上」のように、命名規則を統一しておく。半年後に見返したときに「これ何だったっけ?」とならないようにする工夫ですね。
実例:Freskのタグ設計

抽象論だけだと伝わらないので、Freskで実際に使っているタグ設計を公開します。
基本情報タグ
- 【性別】女性 / 男性
- 【年齢】20代 / 30代 / 40代 / 50代以上
- 【地域】関東 / 関西 / 北陸 / その他
流入経路タグ
- 【流入】Google広告
- 【流入】Meta広告
- 【流入】TikTok広告
- 【流入】店舗QR
- 【流入】ホームページ
購入履歴タグ
- 【購入】初回未達
- 【購入】1回
- 【購入】2回以上(リピート)
- 【購入】5回以上(VIP)
- 【購入】90日以上未購入(休眠)
興味タグ
- 【興味】スキンケア
- 【興味】ヘアケア
- 【興味】ボディケア
整理すると一見シンプルですが、ここに至るまで何度も組み直しをしました。「最初に完璧を目指さない」のがコツだと思うんですね。
タグの「自動付与」設計
タグ運用で最も大事なのは、「手動で付けない」仕組みを作ることです。手動で付ける運用は、絶対に続きません。
流入経路で自動付与
QRコード別に「広告A経由」「店舗QR経由」のタグを自動付与する設定。何もしなくても経路追跡ができるようになります。
URLクリックで自動付与
「スキンケア紹介URL」をクリックした友だちに「【興味】スキンケア」タグを自動付与する。行動から興味を推測する仕組みですね。
シナリオ完了で自動付与
「新規シナリオ完了」「アンケート回答済み」など、シナリオ進捗を自動タグ化していく。これで友だちの状態が常に最新に保たれます。
セグメント配信の具体例

タグが揃ってくると、セグメント配信が一気に楽しくなります。具体例を見てみましょう。
「リピート顧客向け新商品案内」
条件:【購入】2回以上+【興味】スキンケア
配信内容:新発売のスキンケア商品案内+VIP限定特典
「休眠顧客の呼び戻し」
条件:【購入】90日以上未購入
配信内容:「お久しぶりです」+特別クーポン
「広告流入の初回購入促進」
条件:【流入】広告A経由+【購入】初回未達
配信内容:流入広告と一貫性のある訴求+初回限定オファー
「地域限定キャンペーン」
条件:【地域】北陸(金沢市・白山市など)
配信内容:地域店舗イベント案内
地域タグの活用は、地方事業者ならではの強みですね。金沢の店舗イベントを北陸の友だちだけに送れる、というのは、東京の大手にはできない接点の作り方だと感じています。
セグメント配信のメリット
セグメント配信のメリットを、改めて整理しておきます。
開封率・反応率の向上
関連性の高い情報を配信するので、開封率・クリック率が大幅に上がります。「自分宛て」と感じてもらえる体験が作れるんですね。
ブロック率の低下
無関係な情報を送らないので、「うざい」と思われず、ブロックされにくくなります。
配信効率の最大化
少ない配信通数で、最大の成果を出せる。Lステップの月配信上限を最も効率よく使う運用が可能になります。
タグ管理の「やってはいけない」3つのNG
逆に、タグ管理にはやってはいけない典型パターンがあります。
タグを乱発しすぎる
1人に20個も30個もタグを付けてしまうパターン。管理不能になり、分析もできなくなります。1人あたり5〜10個が現実解だと、私の中では定義づけています。
自動付与の設定なし
手動でタグを付与する運用は、工数が膨大で続きません。自動付与を主軸に置く。これが鉄則ですね。
タグの定期見直しなし
「3年前に作ったタグ」が活用されていないまま残っている状態。半年に1回は、タグの整理・統合を実施したいですね。
タグから「LTV分析」を行う方法

タグ管理の最大の果実は、LTV(顧客生涯価値:1人の顧客が生涯にもたらす売上)の分析にあると思っています。
タグ別の購入回数・売上を分析
「【流入】Google広告 vs Meta広告」のタグでLTVを比較していくと、どちらの経路がより太いお客様を連れてきているかが見えてきます。投資効率の良い経路に予算を寄せる判断ができるんですね。
タグ別の解約・休眠率を分析
「【興味】スキンケア vs ヘアケア」など、興味タグ別の休眠率を比較する。リテンション戦略(既存顧客の維持戦略)のヒントが見えてきます。
タグの「クロス分析」
さらに踏み込むと、タグの「掛け算」で発見が生まれます。
クロス分析例:流入経路 × 興味カテゴリ
「Google広告経由+スキンケア興味」の友だちは、「Meta広告経由+ヘアケア興味」より初回購入率が2倍高い、というような発見が出てきます。1軸では見えない構造が浮かび上がるんですね。
クロス分析例:会員ステータス × 興味
「VIP会員+スキンケア興味」には新発売スキンケアの先行案内、「リピート顧客+ヘアケア興味」には別アプローチ、というように戦略を分けていく。これがLステップの醍醐味だと感じています。
実例:FreskのタグLTV分析結果
参考までに、Freskで出た実際の数値も共有します。
流入経路別LTV
- Instagram広告経由:平均LTV 28,000円
- Google検索広告経由:平均LTV 42,000円
- 店舗QR経由:平均LTV 51,000円
- 紹介経由:平均LTV 65,000円
この結果を見たとき、紹介経由の重要性を改めて再認識しました。広告経由ばかりに目が向きがちですが、紹介経由のお客様は圧倒的に太い。紹介促進キャンペーンに予算を厚く配分する、という判断はここから生まれたものなんですね。
タグ管理を「外注」する判断
タグ設計を社内でやるか、外注するか、というご相談もよくあります。
外注向きのケース
- 社内にCRM・データ分析人材がいない
- タグ設計の経験者がいない
- 初期構築を早めたい
外注の費用感
初期タグ設計+自動付与設定:10〜30万円。月次運用サポート:月3〜10万円。タグの初期設計は、ここで失敗すると半年後に組み直しになるので、ある意味では一番外注する価値が高い領域だと感じます。
2026年のタグ管理の進化

2026年に向けて、タグ管理は次のフェーズに入りつつあります。
AIによるタグ自動推定
友だちの行動から、興味カテゴリをAIが自動推定してタグ付けする機能。手動設計の負担が大きく軽減される方向に進んでいるんですね。
CRMシステムとの連携
Shopify、HubSpotなどとタグの双方向連携が標準になりつつあります。これで統合的な顧客管理がぐっと近づいてくる、と私は捉えています。
整理しておきたいこと|タグ管理は「Lステップの真価」
Lステップを使う最大の価値は、タグ管理によるセグメント配信にある――これは、私自身がFreskの運用で痛感した結論です。
もう一度言わせてください。タグ管理を制する者がLステップを制す。これは決して大げさな表現ではなく、運用1年でROIを9倍にも10倍にも変えるくらいの影響力がある領域なんですね。
「タグ設計をどう始めればいいか分からない」「いま組んでいるタグが正しいか不安」――そういう状況であれば、無料相談からでもお声掛けください。御社の状況に合わせて、タグ設計の最初の一歩をご一緒に整理させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後とも、宜しくお願い申し上げます。