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スマホファースト時代のホームページ制作|PCデザインから考えてはいけない理由
いつもご覧いただき、ありがとうございます。運用支援の窓口の角田です。
「ホームページは、まずPC版を作ってから、それからスマホ対応をするものですよね?」
こんなふうにお話しされる方が、いまだに本当に多いんですね。
けれども、率直に申し上げると、この発想は、もう時代遅れになっていると私の中では感じています。
2026年現在、ほとんどのサイトで、流入の70%以上がスマホです。私たちソラノデザインの自社サイトでも、Google Search Consoleのデータを見ると、モバイル流入が約75%。
「スマホで完成形を作って、それからPCに広げる」のが、現代のホームページ制作の標準なんですね。順序がもう、ひっくり返ったんです。
今日は、なぜスマホファーストが必須なのか、PC発想で作ると現場で何が起きるか、を具体的にお話ししていきたいと思います。
なぜスマホファーストが「必須」になったのか

スマホファーストは、もはやデフォルトの考え方です。にもかかわらず、現場では「PC版で作ってから、後でスマホ調整」という古い順序のまま進行する案件が、いまだに多く存在しているんですね。
実際の流入の8割以上がスマホからなんですから、検収もスマホで行う、というのを徹底するだけで、CVRはまったく違ってきます。
商品ページに限らず、サイト全体でスマホでの体験を最優先する。これだけで、競合との差別化要因になります。
流入の大半がスマホになった
業種にもよりますが、現代のホームページの流入比率は、おおまかにこんなイメージです。
- BtoCサービス・EC:80〜90%がスマホ
- BtoBサービス:50〜70%がスマホ(PCも一定数)
- 店舗ビジネス:85〜95%がスマホ
つまり、「PC版で美しい」よりも「スマホ版で見やすい」のほうが、事業成果に直結する時代になったんですね。
Googleがモバイル版で評価する(モバイルファーストインデックス)
Googleは2020年以降、サイトを「モバイル版」で評価しています(モバイルファーストインデックス)。
PC版がいくら綺麗でも、モバイル版が崩れていれば、検索順位は伸びません。
スマホ表示の品質が、ユーザー離脱率を決める
スマホで開いたサイトが「読みにくい」「ボタンが押しにくい」と感じた瞬間、ユーザーは1〜2秒で離脱していきます。
スマホUXの品質が、CVRに直結する。これは、もはや感覚論ではなくて、データとして見えていることなんですね。
「PC発想で作る」と起きる典型的な失敗

では、PC発想で作ったときに、現場で何が起きるか。よく見る失敗パターンを並べてみます。
情報量が多すぎる
PC画面では、一度に多くの情報を見せることができます。
けれども、スマホでは縦長の限られた画面のなかに、情報を順序立てて配置していく必要があるんですね。
PC前提で情報量を詰め込んだサイトをスマホで見ると、ゴチャゴチャしていて、読む気が一瞬で失せてしまいます。
文字が小さすぎる
PC版で12〜14pxは、ごく普通のサイズです。けれども、スマホ版で同じサイズだと、年配の方は、もう読めません。
スマホでは最低16px、というのが現代の標準です。
タップしにくいボタン
PCではマウスクリックで、小さいボタンも問題なく押せます。けれども、スマホで指でタップするときに、44px×44px未満のボタンは、押し損ねることが本当に多いんですね。
CTAボタンが小さすぎると、それだけでCVRが半減することもあります。
画像が大きすぎて表示が遅い
PC向けに最適化された高解像度画像を、そのままスマホに表示すると、表示速度が一気に遅くなります。
スマホ用には、別の軽量画像を出し分ける設計が必要になります。
横スクロールが発生する
PC向けのテーブルや、横幅が広いコンテンツが、スマホで横スクロール表示になってしまう。これは、絶対NGです。
スマホでは、縦スクロールだけで完結する設計が必須だと、私の中で位置づけています。
スマホファースト設計の基本原則
では、スマホファーストで設計するときに、何を起点に考えればよいか。基本原則を5つに整理します。
「最も小さい画面」から設計を始める
iPhone SE(横幅320〜375px)など、最も小さいスマホでの表示を起点に設計します。
そこで完成度の高いデザインを作ってから、タブレット・PCへと広げていく。「縮小して何とかする」ではなくて、「最小から拡大していく」発想なんですね。
1画面1メッセージ
スマホ画面は縦長で、1スクロールで見える情報量は、本当に限られています。
1画面(ファーストビュー)には、「主要メッセージ+CTAボタン」など、最重要要素だけに絞り込んでいきます。
縦の流れで「ストーリー」を作る
スマホは、ひたすら縦スクロールで読み進めていく媒体です。
上から下へストーリー性を持って情報を配置することで、ユーザーの離脱を防ぐことができます。
タップエリアを大きく取る
ボタン、リンク、メニュー、フォーム入力欄。これらはすべて、指で誤タップしないサイズに整えていきます。
最低44×44px、できれば60×60pxを推奨しています。
フォームの入力負荷を最小化
スマホでのフォーム入力は、ユーザーにとって本当に苦痛です。
項目数を必要最小限に減らして、入力タイプを最適化(電話番号入力欄ではテンキー表示、メール入力欄では@キー表示、など)していきます。
スマホ表示で「絶対チェック」する5項目

納品前、運用中、それぞれで「ここだけは必ず確認する」という5項目を共有します。
ファーストビューで「何のサイトか」が瞬時に分かる
スマホで開いた瞬間に、「これは何の会社・サービスのサイトか」が、3秒以内に分かるかどうか。
スクロールしなくても、メッセージとCTAが見えているかを、必ず確認します。
メインメニューがハンバーガーまたは下部固定
サイト内の他ページに移動しやすいメニューが、スマホでアクセスしやすい位置にあるかどうか。
ハンバーガーメニュー、または下部固定ナビゲーションが、現代の標準です。
電話番号がワンタップでかけられる
店舗ビジネスやサービス業の場合、電話番号は、ワンタップで発信できるリンクにしておきます。`tel:`リンクの設定ですね。
お問い合わせフォームが、スマホ最適化されている
項目数、入力タイプ、ボタンサイズ、エラー表示。
フォームのスマホ最適化は、CVRに最も直結する要素です。ここを丁寧にやれているかどうかで、結果がまったく変わります。
表示速度が3秒以内
Googleが推奨するLCP(Largest Contentful Paint)は、2.5秒以内です。
実測で3秒以内にメインコンテンツが表示されているかどうかを、Google PageSpeed Insightsで定期的に確認しておきます。
「タブレット表示」も意外と重要
スマホファーストと言いますが、実はタブレット(iPad、Androidタブレット)も、無視できない存在なんですね。
BtoBの世界では、経営者の方がiPadでサイトを見るケースも本当に多いんです。

タブレット表示で気をつけること
- 横向き表示でも崩れない
- タッチ操作前提のUI設計
- 大きい画面で適切な情報量を見せる
多くのサイトが「PCとスマホ」の2画面対応で止まっています。けれども、タブレットも含めた3画面対応ができているかどうかが、品質の差として現れてくるんですね。
実体験:自社サイトのスマホ最適化で起きたこと

ソラノデザインの自社サイトでも、過去にスマホ最適化を強化したタイミングがありました。
2020年頃:スマホファースト設計に切り替え
それまではPC基準で作っていたサイトを、スマホ基準で全面再設計していきました。
文字サイズ、ボタンサイズ、画像表示など、徹底的に見直したんですね。
結果:直帰率が10%以上改善
スマホ流入の直帰率が、再設計前は約65%。再設計後は約55%に。10%以上改善しました。
結果:問い合わせ件数が約30%増加
スマホからの問い合わせフォーム完了率が大きく上がって、月間の問い合わせ件数が約30%増加。
同時期に、Googleの検索順位も上昇し始めました。「スマホで使いやすい」がGoogleの評価にも反映された、ということだと感じています。
スマホ表示テストの実用ツール
最後に、私自身が日々の運用で使っているスマホ表示テスト用のツールを共有します。
Google PageSpeed Insights
スマホ表示の速度と、Core Web Vitalsを測定できます。月に1回はチェックする習慣にしておきたいツールです。
Chrome DevTools(デベロッパーツール)
ブラウザで開発者モードに入って、各種スマホサイズで表示を確認できます。
iPhone SE、iPhone 14 Pro、Galaxy、iPadなど、複数機種で確認していきます。
実機テスト
ツールだけではなく、必ず実機(iPhone、Android、iPad)でも確認していきます。
ツールでは分からない、実際のタップ感覚や読みやすさが、実機でこそ見えてくるんですね。最後はやはり、人間の手と目で確かめる。これは、どんなにツールが進化しても変わらない原則だと思っています。
総括|「スマホで完成形を作る」が現代の標準
2026年のホームページ制作は、スマホで完成形を作ってから、PCに広げる。これが、現代の標準です。
「PC版で作って、後でスマホ対応をする」という発想は、もはや時代遅れ。冒頭でも書きましたが、もう一度書いておきます。順序が、ひっくり返ったんです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後とも、宜しくお願い申し上げます。