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自社EC・Freskが取り組んだTikTok広告の運用全記録
目次
いつもご覧いただき、ありがとうございます。運用支援の窓口の角田です。
「TikTok広告って、実際どんな感じで運用するの?」――この質問にいくらでも答えられるよう、私たちは自社EC「Fresk」でTikTok広告を運用してきました。
今回は、立ち上げから現在に至るまでの全プロセスを、数値とともに率直に公開させてください。良かったことも、しくじったことも、全部です。
Fresk × TikTok広告:プロジェクト概要

FreskでTikTok広告を運用してきて、いま振り返ると、いちばんCPAが下がったクリエイティブは「広告に見えないスマホ撮影のUGC風動画」でした。
スタジオで撮ったきれいなCMよりも、お客様が日常で撮ったような自然な動画のほうが効く。広告は「整える」より「ほどく」方が成果が出る、というTikTok独特のロジックがあるんですね。
Freskはソラノデザインが運営する自社D2Cブランドです。Instagram広告では既に3年以上の運用実績がありましたが、2024年からTikTok広告も本格運用開始。月予算15〜80万円規模で展開してきました。
立ち上げ期(最初の3ヶ月):苦戦の始まり

初月:CPA 8,500円で大幅赤字
最初の月、月予算15万円でクリエイティブ5本投入。CPAは約8,500円。LTVを考えると赤字でした。
正直に言うと、「TikTokは効かないのか」と一瞬本気で諦めかけました。Instagram広告での経験があるだけに、ショックも大きかったんですね。
2ヶ月目:クリエイティブ全面刷新
Instagram用に作っていた商品スペック型クリエイティブをすべて廃止。「使った人のレビュー風」動画10本を投入しました。
結果:CPAが約4,800円まで改善。半分近くまで圧縮できました。
3ヶ月目:UGC活用開始
顧客投稿動画の獲得を仕組み化。Spark Adsで活用開始。
結果:CPAが約3,500円。完全に黒字運用へ。
このときの「諦めなくて良かった」という安堵感は、今でも覚えています。
成長期(4〜9ヶ月目):本格運用へ

月予算を30万円に拡大
CPA安定したので、月予算を15万円→30万円に倍増させました。CV数も月60件→120件規模に。
クリエイティブの量産体制構築
毎週2本の新規クリエイティブ+UGC週2〜3本の活用体制を構築しました。月8〜10本のクリエイティブテストを継続。
マイクロインフルエンサー活用
フォロワー5,000〜30,000人のマイクロインフルエンサー月5〜10名に依頼。UGC獲得を加速させました。
スケール期(10ヶ月目〜現在)

月予算を60〜80万円規模へ
事業フェーズに応じて段階的に拡大。クリエイティブのパフォーマンス次第で柔軟調整、というやり方です。
CPA約4,000円で安定
配信量増加に伴いCPAはやや上昇したものの、約4,000円で安定運用中ですね。月CV150〜200件規模になりました。
Instagram広告との連動
TikTok広告とInstagram広告のアトリビューションを統合分析。アシスト効果込みで判断する運用に切り替えました。
運用で見えた5つの教訓
Instagramの感覚は通用しない
Instagramで効いたクリエイティブが、TikTokでは全く効かない。媒体特性に合わせた完全な再設計が必須だと、身をもって学びました。
UGC活用が最強
自社制作動画の3倍効率の良いCPAを叩き出すUGC。UGC獲得の仕組み作りに集中投資すべき、というのが私の結論です。
3ヶ月の継続が必須
1〜2ヶ月で諦めていたら、Fresk のTikTok広告は完全に失敗していたと思います。3ヶ月の継続で改善ループが回り始めるんですね。
クリエイティブの量産体制が決定要因
クリエイティブ更新が止まると、即CPA悪化します。毎週2本以上の更新ペースを維持できるか否かで、運用結果が大きく変わる、と感じています。
Instagram広告との「相乗効果」が大きい
TikTokで認知→Instagramで世界観確認→検索で指名検索→CV、という経路が想像以上に多いんですね。両媒体併用が最強、と私の中では位置づけています。
実際のクリエイティブ分析
使用感レビュー型
「使ってみた感想を正直に語る」30秒動画です。等身大の表現が刺さる。CPA 約2,800円。
ビフォーアフター型
商品使用前後の変化を見せる15秒動画。視覚的インパクトが強い。CPA 約3,200円。
UGC活用(Spark Ads)
顧客投稿動画をそのまま広告化したパターン。最強のCPA 約2,400円。
効かなかったクリエイティブ:商品スペック羅列型
商品の機能・成分を並べた30秒動画です。CPA 約9,500円。完全失敗でしたね。
こうやって数字で並べると、「TikTokは感情訴求の媒体」というのが本当に明確に表れていると思うんです。
運用ツールと運用体制

使用ツール
- TikTok広告マネージャー(運用画面)
- CapCut(動画編集)
- Google Analytics 4(アトリビューション分析)
- TikTokピクセル(CV計測)
運用体制
- 運用担当:1名(週20時間)
- クリエイティブ制作:社内1名+外注マイクロインフルエンサー
- 分析・戦略:月1回経営者と打ち合わせ
うちのソラノデザイン自体も「零細企業」だと自認しているので、この体制も決して大きくないんですね。「やれる範囲で、続けられる仕組み」を作る、というのが地方中小企業の現実解だと感じています。
運用予算の内訳(月平均)

- 広告費:60〜80万円
- クリエイティブ制作費(外注):10〜15万円
- UGC獲得費(マイクロインフルエンサー報酬):10〜20万円
- ツール費:1〜2万円
- 合計:80〜120万円
事業に与えた影響
新規顧客獲得が大幅増
TikTok広告開始前と比べ、新規顧客数が約60%増加しました。20代・30代の若年層比率が大幅に拡大したんですね。
Instagram広告のCPAも改善
TikTokで認知が広がった結果、Instagram広告経由のCPAも約15%改善しました。媒体間相乗効果、というやつですね。
指名検索の増加
Google検索でのブランド名検索数が約40%増加。広告経由の認知が、検索行動として顕現してきた、ということです。
「TikTok広告は、TikTokの中だけで完結しない」というのが、私が最も実感したことの一つです。
2026年の今後の計画

TikTok Shop活用
TikTok内で購買完結するTikTok Shop活用を本格化していきます。動画→購入の離脱を最小化するのが狙いですね。
UGC獲得の更なる仕組み化
月50本以上のUGC獲得を目指します。投稿インセンティブの強化、マイクロインフルエンサー網の拡大、というところですね。
海外展開検討
TikTok広告は国境を越えやすい媒体です。海外市場へのテスト配信も検討中、というところまで来ました。
これからTikTok広告を始める方への5つのアドバイス

- Instagram広告の感覚を完全に捨てる
- 最低3ヶ月は継続する覚悟を持つ
- クリエイティブ毎週2本のペースを死守
- UGC獲得の仕組みを最初から作る
- 月予算は最低10万円〜、可能なら15万円〜
この5つを最初から知っていたら、私自身もう少し楽に立ち上げられただろうな、と思うんですね。少しでも、これから始める方の参考になれば嬉しいです。
整理しておきたいこと|TikTok広告は「継続+UGC+クリエイティブ量産」がすべて
Fresk のTikTok広告運用で見えた答えは、シンプルなんですね。
継続、UGC、クリエイティブ量産。
この3つを徹底できれば、TikTok広告は中小企業にとっても強力な武器になります。
もし御社で同じような状況に心当たりがあれば、無料相談からでもお声掛けください。事業のフェーズに合わせて、必要な打ち手をご一緒に整理させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。今後とも、宜しくお願い申し上げます。